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2024.09.30

「ナノサイズ微細水粒子は光の世界でのレーザーと同じ、水であって水でない」━━クリニックでの施術効果が学会で発表されました

2024年、8月31~9月1日に行われた第42回日本美容皮膚科学会総会(名古屋国際会議場)で、株式会社アイシン共催セミナーが9月1日に開催されました。

写真:左から、HILLS GRACE CLINIC・奥謙太郎院長、M&Mスキンケアクリニック副院長&石井クリニック・今野みどり院長、座長の青山エルクリニック・杉野宏子院長。

「微細水粒子AIR(アイル)の肌適応の可能性」と題して行われた今回のセミナーでは、アイシンが開発した「ナノサイズ超微細水粒子・AIR(アイル)」が、皮膚へどのように作用するのかを踏まえ、美容皮膚科クリニックの治療にどんな効果をもたらすか、どのような治療に応用できるか、また実際にエイジング治療に対する効果について発表されました。 座長は、青山エルクリニックの杉野宏子院長が務めました。

HILLS GRACE CLINICの奥謙太郎院長は、「微細水粒子“AIR”の特徴と美容皮膚科領域への応用」と題して、約1.4nm(ナノメートル)という微細なサイズで安定的に存在する特異な微細水粒子AIR (アイル)が、皮膚にもたらす影響について、クリニックでどのような治療に応用できるのかを実際の臨床実験の結果とともに発表されました。

その中で「レーザー」と「AIR(アイル)」の相似点についてお話しがありました。シミ治療などに使用されるレーザーは、様々な波長の集まりである「光」の中から「特定の波長の光」を抜き出し増幅することで目的の作用を得ますが、それと同様に、微細水粒子AIR(アイル)は様々な大きさを持つ「水」の中から約1.4nmのクラスターだけを抜き出した「特定の大きさの水粒子」であり、だからこそ皮膚に対してさまざまな効果が得られるのだという内容が印象的でした。

空気中では無帯電でありながら皮膚表面で帯電する、約50nmという皮膚の隙間(皮膚間隙)より小さく取り込まれると抜けにくい、構造が安定している3つの構造の特性から、「薬剤導入効果」「長時間持続性の保湿効果」「副反応の低さ」という皮膚への効果を語られました。それらの特性から、シミやシワなど目的別に用いられる様々な波長のレーザーや高周波などの治療後に用いることで、治療のダウンタイムを軽減する可能性が示唆されました。

M&Mスキンケアクリニック副院長も務める、石井クリニックの今野みどり院長は、「微細水粒子AIR(アイル)の臨床使用例について」と題して、両クリニックで行っている微細水粒子AIR(アイル)を用いた治療や臨床実験の結果を発表。月100件以上もの症例数から、シミやシワ、たるみ等に、専用導入剤を用いた微細水粒子AIR(アイル)の単体治療や併用治療の成果を解説。特に、摩擦で悪化する肝斑とシミ(老人性色素斑)の複合的な肌悩みに、微細水粒子AIR(アイル)は導入と保湿のWの作用で効果を発揮すること。また、フォトフェイシャルという光による治療との併用による臨床実験から微細水粒子AIR(アイル)に、肌ダメージの緩和や光治療との相乗効果を報告されました。

ナノサイズ微細水粒子AIR(アイル)が、実際に美容皮膚科や皮膚科のクリニックで痛みや刺激がない施術として受けられること、また、レーザー治療と同時に受けることでダウンタイムの軽減や赤みや肌ダメージの改善、相乗効果など、患者さんにとっても医師にとっても有益で役立つことがわかってきました。

写真上は、講演中のHILLS GRACE CLINIC奥謙太郎院長。写真下は講演中の石井クリニックの今野みどり院長 写真:伊藤晴世