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2021.06.18

アイシンの「ナノサイズの微細水粒子」生成技術とアトピー性皮膚炎への効果が、日本皮膚科学会総会で発表されました。

6月10~13日に横浜で開催された第120回日本皮膚科学会総会において、6月12日に行われたアイシン共催のランチョンセミナーで「ナノサイズ微細水粒子」の生成技術と皮膚への浸透メカニズム、さらに皮膚治療への応用研究の成果が発表されました。

今年は新型コロナウイルス感染拡散防止として、従来の会場開催とWEBを活用したWEB開催の同時開催というスタイルでの開催。

まず始めに、「ナノサイズの微細水粒子」の生成技術についてアイシンの井上慎介氏が解説。続いて、「ナノサイズ微細水粒子」が皮膚の角層内で浸透するメカニズムの解析結果を関西学院大学 理工学部物理学科・中沢寛光助手が発表し、最後に、アトピー性皮膚炎の患者に対する「ナノサイズの微細水粒子」の皮膚への効果について行った臨床試験について野村皮膚科医院の野村有子院長が講演しました。座長は、名古屋大学大学院医学系研究科皮膚科学・秋山真志教授と慶應義塾大学医学部皮膚科学・久保亮治准教授が務めました。

アイシンが開発した「ナノサイズの微細水粒子」が皮膚の角層に浸透するとすぐに細胞間脂質ラメラに作用し、その後徐々に角質細胞内部へ浸透していくことが、X線回折法を用いた中沢助手の研究により判明。さらには皮膚のバリア機能が低下したアトピー性皮膚炎患者の改善報告により、肌の保湿作用に加え、バリア機能を整える可能性が示されました。野村院長の臨床実験では、4種類のアトピー治療の際の保湿剤を使用して比較。薬剤によって微細水粒子との相性が異なることも示唆されました。

写真上はランチョンセミナー会場の様子。中央左は講演中の中沢寛光助手、右は野村有子院長。写真下は、アイシンの企業展示ブースで披露された微細水粒子生成技術と医療クリニック用に開発された機器。