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研究者・専門家

  • 九州大学先導物質化学研究所 ソフトマテリアル学際化学分野 教授 田中賢
九州大学先導物質化学研究所
ソフトマテリアル学際化学分野 教授
田中賢
たなか まさる 1969年生まれ
主な経歴
北海道大学大学院修了(修士)…1996
テルモ株式会社研究開発センター…1996
北海道大学電子科学研究所助手…2000
北海道大学大学院博士課程修了…2003
科学技術振興機構さきがけ研究「組織化と機能」領域研究者(兼任)…2001
北海道大学創成科学研究機構特任助教授…2004
北海道大学電子科学研究所ナノテクノロジー研究センター助教授…2006
東北大学多元物質科学研究所准教授…2007
ドイツマックスプランク研究所客員研究員(兼任)…2009

山形大学大学院理工学研究科バイオ化学工学専攻教授…2009

文部科学省研究振興局 学術調査官(兼任)…2012
九州大学先導物質化学研究所教授…2015
学位
博士(理学)
専門
医療材料・医療製品開発、高分子科学、バイオ界面化学、細胞工学
研究テーマ
生体親和性発現機構の解明(中間水コンセプト)と産学医連携による製品化
水に興味を持ち始めたきっかけは?
医療機器の材料を開発する中で、材料と生体の相性に関して水が大きな役割を果たしていることがわかり、水の研究を始めました。生体内では、分子レベルで異なる構造を持つ3種類の水があることはすでにわかっていましたが、生体親和性のある材料には「中間水」ができることを発見し、また生体内での「中間水」の存在や働きなどから、生体での水の役割や可能性に日々驚かされています。
大切なこと、夢、趣味、エピソード、あれこれ
気になることというと、ものごとの「境界」ですかね。別の性質のもの同士が触れている界面の状態が気になります。例えば、寄生虫が寄生するその境界とか、モノとモノの触れている部分がどうなっているのか、自己と非自己、人工物と生物、その境界には何があるのか。どうやって決まっているのか。とても追究したくなります(笑)。水についてもそうですが、追究し続ける過程で、新しい発見に出会い、何か新しいものを生み出すことで世の中に貢献できたらと思っています。
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